今の日本では、生活がどんどん便利になり、環境も整い、食べ物に困ることもありません。
ところが、「心の病」は近年どんどん増加しています。
国民が豊かになったにもかかわらず、なぜ心の病は増加しているのでしょうか?
心配性のメカニズムを知ることでその疑問が解け、心配性対策にもきっと役立つと思います。
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人の身体には、免疫システムが備わっています。
ウイルスや細菌が侵入すると、この免疫システムが攻撃します。
しかし、このシステムが過剰に機能してしまうと、「アレルギー」となり自分の身体を攻撃します。
それと同じように…
自己防衛機能である「心配」や「不安」が、過剰に機能してしまうのが心配性。
つまり、「心を痛めつけるほどの過剰な心配」をしてしまう人が、心配性なのです。
心配性も重度になると、自分の身体を攻撃します。
アレルギーとまったく同じ原理です。
古代の人間は、草が揺れるだけでも「猛獣かも?」と心配する必要がありました。
昭和初期までは、食べ物や戦争のことを心配する必要がありました。
このように、太古の昔から、人間は「心配する」ことで生きながらえてきたのです。
「心配する」ことは、遺伝子に書き込まれた大切な本能。
だから、「心配していないと、心配になってしまう」のです。
その本能が強い人が、「心配性」の人。
心配性の人は、心配する何かをいつも探してしまいます。
心配事が解決したら、また無意識のうちに、次の心配事を探そうとします。
「心配していないと、心配になってしまう」からです。
とごろが、現代の日本では、ビクビクと心配する必要のない安全な社会。
だから、心配のほこ先を「些細なこと」に向けてしまうのです。
もしも、「些細なこと」を心配している自分に気づいたら、こう考えてみてください。
「平和なんだなぁ~」と。
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