生活に支障のある心配性を不安障害(神経症・不安神経症)といいます。
(※不安障害・神経症・不安神経症。この3つに違いはなく、どれも同じ意味です。現在は「不安障害」という言葉が一般的に使われています)
ひと口に不安障害といっても、病状はさまざま。
主なものは、以下の通りです。
それでは、代表的な不安障害の特徴を、一つずつ見ていきましょう。
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有名なものは…
他にも、動物恐怖症・飛行機恐怖症・歯科治療恐怖症・火炎恐怖症・雷恐怖症・放射線恐怖症…などなど、さまざまな恐怖症が数えきれないほどあります。
症状も、「身がすくむ恐怖を感じてしまう」「呼吸が苦しくなる」など、さまざま。
症状が、生活や仕事に支障をきたすほど強いのであれば、専門機関へご相談してください。
●対人恐怖症のチェック(外部リンク)
公益財団法人メンタルヘルス岡本記念財団 対人恐怖度チェック
http://www.mental-health.org/check2.html
全般性不安障害の患者数は多く、約6%の人が経験するといわれています。
全般性不安障害の患者は、将来・天災・事故・病気・お金など、様々なことに過剰な心配をします。
つまり、極度の心配性です。
これがひどくなると、体の緊張・めまい・発汗などがあらわれます。
そして、「疲れがとれない」「頭痛や肩こりがひどい」「熟睡できない」などの身体症状が長期間続きます。
もし、このような身体症状が「6ヵ月以上続く」または「生活に支障をきたす」のなら、専門機関へご相談してください。
●全般性不安障害のチェック(外部リンク)
不安障害―マスクが外せない! 全般性不安障害の診断チェックシート
http://anxiety-disorder.nerim.info/general-check_sheet.html
強迫性障害には、様々なタイプがあります。
共通する特徴は、強迫観念を打ち消すために、同じ行動を繰り返してしまうことです。
「病気がうつる」という恐怖観念から、何時間も手洗いをしてしまうなど、いわゆる「ひどい潔癖症な人」です。
物の数・位置・順序など、揃っていないと気が済まず、確認を繰り返す。これも、いわゆる「ひどい潔癖症な人」です。
鍵・水道・ガスなどを閉め忘れを、過剰なほどに確認してしまう。百回以上繰り返す人もいます。
自分が自殺をしてしまうのではないかと過度に恐れる。
「駅のホームから他人を突き落してしまうのではないか?」「知らぬ間に、車で人を引いてしまうんじゃないか?」という強い恐怖を抱いてしまう。
異常なほどの収集癖です。ゴミであっても捨てられない、ゴミ屋敷に暮らす人などです。
強迫性障害はこの他にもたくさんありますが、共通点は「強迫観念」と「同じ行動の繰り返し」です。
このような場合は、専門機関へご相談してください。
●強迫性障害のチェック(外部リンク)
@メンタルヘルス 強迫性障害 診断チェック
http://atmentalhealth.jp/kyouhaku/
定期的にパニック的な発作が起きます。
突然の発作で、発汗・動悸・呼吸困難・手足のしびれなど、立っていられなくなることもあります。
また、「外出したら、発作が再発するのではないか?」という予期不安から、外出を嫌がる人も多く、発作がなくても常に苦しんだ状態になります。
症状は人それぞれですが…
「このまま死んでしまうのではないか?」と思うほどのパニック発作でも、それ自体が命にかかわることはありません。
パニック障害は、生活に支障をきたします。
必ず、専門機関で受診してください。
●パニック障害のチェック(外部リンク)
Yahoo!ヘルスケア パニック障害度チェック
http://medical.yahoo.co.jp/selfcheck/38/
原因は、命を脅かすような出来事(事故・犯罪・天災・戦争・虐待)などによって受けた強いストレス。
ストレス経験から数週間~数年で症状が出てくる場合がほとんど。
症状は、
など。
ひどい場合は、パニックを起こします。
これらの症状が数か月続くのであれば、専門機関へご相談してください。
●外傷後ストレス障害のチェック(外部リンク)
Yahoo!ヘルスケア PTSDチェック
http://medical.yahoo.co.jp/selfcheck/60/
不安障害の全貌を、ざっと紹介しました。
「心配性は、病気(不安障害)の一歩手前なんだ!」と思った方もいるかもしれません。
しかし、人間の心配や不安は、無駄に備わっているわけではないので、おびえる必要はありません。
次章では、心配性の利点と欠点についてご紹介いたします。
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